10玉・20玉そろばん試作
 タイルは優れた教材ですが、扱いが面倒です。 
 並べるのに時間がかかって、テンポ良く数計算の練習しづらかったり、並べている途中にひっくり返してごちゃごちゃになったりします。
 「これが、そろばんスタイルなら便利なのに……!」と常々思っていて、「じゃ、作ってみるか」と思い立って作ってみました。
 手芸用の木製の玉にスプレーで赤白の色を塗り、針金に通して木枠をつけたものです。制作時間1時間、費用もごくわずかです。市販のタイルよりずっと使い勝手がよいと自画自賛しているのですがどうでしょうか?
 10玉そろばん 
  
 
1~10の数唱練習。
量のイメージを持ちながら声に出してテンポよく練習できます。 

 「5」をひとまとまりと見て、「5と1で6」、「5と3で8」と数えることで、3以上の数を量として捉えるのが難しい子も覚えやすくなります。
 
 
 


「6と4」「3と7」……
10の補数をパッと言えるように練習するのにも便利です。10の補数が確実に言えるようになれば、繰り下がりの引き算も間違いなくできるようになります。 
20玉そろばん 
 
  「11」「14」……
10~20の数唱練習も簡単にできます。
20以上の数はこの繰り返しですから、ここまで量のイメージをもってきちんと数唱できればOKではないでしょうか。
繰り上がりの足し算も簡単 
 





「5+5=10」これを基本にして繰り上がりの足し算をすると、驚くほど簡単に繰り上がりの足し算ができるようになります。 





6+5は、5と5で10と1で11




6+7は、5と5で10,1と2で3,
合わせて13



9+2のように片方が5未満の場合は、
9.10.11と数え足せばいいのです。

この20玉そろばんで、5+5基本の繰り上がり足し算に習熟すれば、指タイルに移行
します。→参照「指タイル」