絵の苦手な子も描ける!「爪から描き広げる方法」

   

版画や写生の題材によく使われる「リコーダーを吹く友達」。 「よく見て描きましょう」などという一般的な指導では、絵の得意な子以外は、たいていお人形のようになってしまうものです。左の絵を見て下さい。私が担任していた特別支援学級の児童の作品です。

もちろん、私がかなりサポートしていますが、主体は子どもでした。

 どんなふうに描いたか説明しましょう。

まず、リコーダーを支えている左手の人差し指の爪を描きました。そしてそのつめのまわりの指先を描きます。次にその下の中指、薬指と進めていきます。指の間から見える部分のリコーダーも少しずつ描き加えていきます。

 そして、両手の指が描けたら、リコーダーの上の部分へ進んでいきます。そしてくわえている唇、そのまわりの顎、というふうに順々に描き広げていくのです。描いているうちに紙が足りなくなったので貼って足しました。

 こうして描いていくと指先もリアルでかなり写実的な作品になります。何よりこの方法は絵の苦手な子でもできる方法なのがいいです。

 もう十年以上前、図工の堪能な先輩教師から教えてもらった方法です。