B題材決定と下絵作り
  どんな題材を選び、どんな下絵を描くか。作品の良し悪しはほぼここで決まってしまう。
 子どもたちは、「アスレチックで鬼ごっこ」「タイヤとび」などいろいろ場面を考えるが、いざ、下絵を描くとなると、棒人間、お人形人間になってしまう。
 それで、子どもたちの遊ぶ様子をビデオに撮り、それを静止画像にしたものをいっぱい作って、子どもたちに見せてやった。
 そして、自分のイメージに近いものをプリントアウトしてやり、下絵の資料にさせた。
 こういうやり方は、写真の丸写しになる危険性があるので、あくまで参考であり、自分の描きたいように描くよう指導した。
 たとえば、こんなふうに、写真を参考にしながらも自分ののイメージで作っている。
 


中には、描くのが苦手で写真をなぞったような下絵になった子もいる。しかし、それはそれでいいと思っている。版画にならないような下絵で
後の作業も投げやりにさせてしまうより、版画の体験を楽しいもので終わらせた方が、教育的な意味は大きいと思うからである。