障害児の図工指導(1998年度)


 「おしゃれなチョウチョさんの親子」
 

 Mちゃん。発達段階は三歳少し。いくつか例を見せ、「何の虫か゛作りたい?」ときいたら「ちょうちょうさん」というので、蝶の形に紙を切りぬき、羽を飾るところを活動の中心においた。最初スパンコールなどを楽しんで貼っていたが、その上から王冠をぺたぺた貼りだしせっかくきれいになったちょうが”毒蛾”になってしまった。

  それで、その王冠にビーズやおはじきをはめこんだらまた楽しくなった。

「お母さんのちょうちょうさんができたから、子どものちょうちょうさんも作ろうか」というと喜んで作り、「何のお話してやるのかな」「どこかに行きたいよう、ていうてやるの。」などと話も生まれてきた。一匹だけでなく二匹作ることで話が生まれ、イメージも広がるのだなあとやりながら思った。これは、通常学級での図工指導にも当てはまる。

 

 

変形てんとう虫
  4年生のHちゃんの作品。最初、「てんとうむしがいい」といって、紙皿に黒い紙を貼り、ビーズて゛もようをつけていた。でも、何となく物足りない。それで、もう一枚くっつけてみたら、と助言し、こんな形になった。ひょっとしたら3枚かさねてもおもしろかったかも知れない。 


 シンデレラ城
   

同じく4年生Hちゃんの作品。お城の形に切りぬいた画用紙にスクラッチ技法て゛模様を描き、更にカラーペンて゛描きこんだ。スパンコールなども貼りつけた。

2年生の教科書に出ていた教材である。